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福井晴敏  作風レビュー

(2009.12.8 更新)

★★★

著者名

福井晴敏

公式サイト

サイト名 福井晴敏オフィシャルサイト 


代表的な著作リスト

Twelve Y.O.   微妙に『川の深さは』とつながっている 
  既読 GUSOHってここで登場するのか…

亡国のイージス 上      既読 行の生い立ちが…TT
亡国のイージス 下      既読 “赤坂”最悪だ;
  『Twelve Y.O.』を読んだ方がわかりやすい 

∀(ターンエー)ガンダム       
月に繭 地には果実   上記『∀ガンダム』を改題したもの 
  既読 ガンダム知らなくてもいける 

川の深さは 処女作らしい  既読 アポトーシスとDAISの誕生秘話がここに

終戦のローレライ 上    既読
終戦のローレライ 下      既読 え…?
  SFっぽい   

6ステイン  既読 “市ヶ谷”って歯牙ない公務員なのね…  
・いまできる最善のこと
・畳算
・サクラ
・媽媽   哀しい
・断ち切る
・920を待ちながら   君はまさか彼か!?
  『亡国のイージス』のキャラが登場する話があるよ! 
 
戦国自衛隊1549   タイムスリップもの   

Op.ローズダスト       既読 

平成関東大震災       

真夏のオリオン    絵本 映画「真夏のオリオン」の原作 
  ノベライズの飯田健三郎『真夏のオリオン』と混同しないように注意
  既読 


「機動戦士ガンダム UC(ユニコーン)」シリーズ
機動戦士ガンダム UC(ユニコーン) 1 ユニコーンの日(上)       
機動戦士ガンダム UC(ユニコーン) 2 ユニコーンの日(下)       
機動戦士ガンダム UC(ユニコーン) 3 赤い彗星       
機動戦士ガンダム UC(ユニコーン) 4 パラオ攻略戦      
機動戦士ガンダム UC(ユニコーン) 5 ラプラスの亡霊      
機動戦士ガンダム UC(ユニコーン) 6 重力の井戸の底で       
機動戦士ガンダム UC(ユニコーン) 7 黒いユニコーン       
機動戦士ガンダム UC(ユニコーン) 8 宇宙と惑星と       
機動戦士ガンダム UC(ユニコーン) 9 虹の彼方に(上)       
機動戦士ガンダム UC(ユニコーン) 10 虹の彼方に(下)       


        

主な受賞歴

第44回江戸川乱歩賞『Twelve Y.O.』
第53回日本推理作家協会賞『亡国のイージス』
第18回冒険小説協会大賞『亡国のイージス』
第2回大藪春彦賞『亡国のイージス』
第23回吉川英治文学新人賞『終戦のローレライ』
第21回日本冒険小説協会大賞『終戦のローレライ』

デビュー作

『Twelve Y.O.』(1998年)

作風なぞかけ

「福井晴敏」 とかけて 「秘密兵器である宇宙戦艦の艦橋」 と解く。
そのこころは?


「未知の世界すぎて混乱しますが、リアルな緊張感は伝わってきます」

とあるオッサンが未知の状況に巻き込まれます。
「ここはどこだ?!」
見たこともない最新の軍事施設
聞いたこともない専門用語が飛び交います。
ときどき何を言っているのか分かりません。
ときどき何が起こっているのかも分かりません。
とりあえず緊迫した状況らしいことは分かります。
とある兄ちゃんが応えます。
「ここは宇宙戦艦の艦橋ですよ」
「は?! 何それ? 知らないぜ」
「知らなくて当然です。秘密兵器ですから。あ。機密に抵触した民間人は我々の監視下に置かれますのでご了承ください」
「はぁ~??」
(というかこれって現実か? SFじゃないの? マジで? 
映画の撮影とか、ドッキリ企画とかじゃなくて?
どうすりゃいいんだ~;)

宇宙空間で派手に爆発するミサイル。
爆音
閃光

…………え? 
宇宙空間では、たとえミサイルが命中しても爆発しない? 音も光もないって?
気にするな!!
大事なのは、あなたの望むリアルさだ!
宇宙空間だろうとミサイル命中したら盛大に爆発するのがリアルなんだ!

だから、せいぜい怖がりましょう。
ほら、このオッサン↓のように。

(こんな戦闘がいつも知らない間に身近で起こっているかもしれないのか?
嘘だろ。嘘だと言ってくれ! ん?)
「…ところで、兄ちゃんだれだ?」
「……」
「(なんだ、こいつ?)まあ、仲良くやろうぜ」

訳ありの若者人情家のおっさん
一見、相性悪そうだけど…生死をともにしていれば、いい相棒になれるかもよ。
男の友情や信頼はそうやってはぐくまれるものだ!

「何がなんだかわからないが、若いのを独りで戦わせるわけにはいかん。いっしょに敵に立ち向かおうぜ」
そんなオッサンが素敵です。

福井晴敏の本を読むときの5W1H

When いつ

頭がはっきりしているときに読みましょう。

軍事関係の専門用語やら造語やらが盛りだくさんの福井作品は、ぼけっとしている頭では読めません。
はっと気付けば、ストーリーの流れがさっぱり分からなくなっていて、キャラたちに置き去りにされていること確実です。

映画のごときアクションシーンを脳裏に描くのも気力が必要。
何しろ、戦闘の舞台や武器の名称を覚えるだけでたいへんだから。

すっきりと明瞭な頭で読み始めて下さい。

Where どこで

ネット環境があるところで。

自衛隊のシステムだとか、各国の情報機関の名称だとか、トカレフだとか、グロックだとか、カラシニコフライフルだとかの銃器の特徴だとか、日本の情報機関だとか、政治だとか、外交だとか、歴史だとかについて…
知りたくなります。
調べたくなります。
語りたくなります。

しかし。
そんな話、友人や恋人や家族に振ったら下手をするとどん引きされます。

ネットってすばらしいね!!

ただし、ネット上の情報を鵜呑みにしてはいけません。
某巨大匿名掲示板には、デマと民族差別と過激な思想にあふれた場所も多々ありますよー……(--;)
とくに、影響を受けやすい未成年の皆さんのネットのみでの情報収集はあまり感心できません。
お若い皆さんは図書館でどうぞ!

Who だれが

何も考えず何も疑わず「日本は戦争にならない」「日本は永久に豊かで平和」「政治のことを考えるのは自分の仕事じゃない」「日本は過去にひどいことをしたんだから近隣諸国に良くしてあげなくちゃ」「アメリカは戦争になったら必ず日本を守ってくれる」「また今度ヒマな時に地震対策をしよう」と思っている日本人は、福井晴敏作品を読みましょう。

別に戦争や軍隊を礼賛しているわけではありません。
むしろ、その逆。

「戦争はいけない」ということと「戦争にしない」ということは違うんだな…というあたりまえのことを考えるのをやめてしまっている日本人には、「戦争ってどうやって起こるのかな?」「どうして今の日本は平和なのかな?」「誰が日本を守るべきだろう?」というようなことを真剣に考えるよいきっかけになるかもしれません。

世界は、誰かの気まぐれひとつで一瞬にして滅ぶかもしれないのですよ…ふふ
今、アナタがこんなブログを見ているそのときに、大地震が起こるかもしれないのですよ…ひひひ
怖くなってきましたか?
そうなったら、アナタは管理人の思う壺にはまっています。

ほんとうは、火薬とCG満載のハリウッド製アクション映画を見るような気分で楽しんで読むのが一番ですよ!

What 何を

福井晴敏らしいオススメ作品は『6ステイン』 

短編集だから読みやすいですよ!
他の作品はとにかくスペクタクル大長編!ってのが多いですからね…。
それらに比べて、比較的手を出しやすい。

秘密情報機関の工作員たちの意外に冴えない姿、けっこう地味な日常、寂しい懐事情、やむにやまれぬ裏事情などの設定が面白いです。
スパイって、薔薇の花背負って高級車飛ばして女を抱いてニヒルに嗤うジェームズ・ボンドとはまったく別の人種なんだろうな。
こんなふうに、どこかで誰かが日本の平和を守ってくれているのでしょう。

Why なぜ

福井晴敏の作品を読む理由?
それは。

「国家の在り方」「戦争」という“誰も触れようとしなかった古傷”をほじくり返して根本的に治療することを考えようというような姿勢に胸を打たれるから。

知らず知らずのうちに、「戦争はゼッタイ反対」「憲法9条を死守」「平和主義」etc.etc.の価値観を持っているんですよね……親や教師の言うことを素直に鵜呑みにして育った、ひねくれていない日本人は。

間違った方向にひねくれている人は、どこかの電子掲示板に「“◇◇人、消えろ”“政治家の●●は非国民”」と書き込んだりしています。
ときどき、黒フィルムを貼ったワゴンが大音声で軍歌を流しながら街中を走り回っていたりします。

間違っていない方向にひねくれた人は、真摯に日本の将来を考えて政治家を目指したり、ジャーナリストを目指したり、自衛隊に入ったりします。

最も間違っているのは「教科書に書いてあることなら間違いない」「先生が言うことなら間違いない」と思っている人たち。
福井晴敏作品を読むと、考えなくちゃ…という気持ちになります。
もしかしたら、今、どこかで日本を滅ぼす計画が着々と進んでいるのかもしれない。

それは不安な考えでもありますが、今までの凝り固まって停止した思考が動き出すのは気持ちのいいことでもあるんです。
どきどきします。
感動します。

それを求めています。

How どのように

ビミョーに時間軸がつながっているんですよ。

『川の深さは』 → 『Twelve Y.O.』 → 『亡国のイージス』 → 『6ステイン』 → 『月に繭 地には果実』 の順番で読むと一番わかりやすいかもしれません。
でも、ばらばらに読んでもたいして問題はないです
むしろ、「あ。あの組織ってこうやって作られたのか」「おお! あの秘密兵器はこの時代にこんな理由で生まれたのか!」とか後から知るのも楽しいと思います。

ほとんどの作品が、シリーズではないのに、読むのに時間がかかるんですよね。
分厚い大長編が多いですから。
読み進めるのが大変です。
専門用語とか、アクションシーンとかね。
ハードですから。
しかし、あまりしっかり理解しようとしない方がいいと思います。
大筋さえつかんでいれば、読み流してもかまいません。
「はあ? SFかよ? っていうか何の超能力だよ?」と思うような設定や描写があっても、つっこんではいけません。
そんなもんなんだ…と納得して読みすすめて下さい。
思わず立ち止まって日本の将来について思いを馳せたくなっても後にしましょう。
深く考え込んではいけません。
とにかく寝る時間までに読み終わらないと!

上下巻や分冊文庫版になっている作品は、ちゃんとまとめ買いしてくださいね?
続きが読みたい! 眠れない! ってことになりますから。
…ずーっと緊張しっぱなしの佳境オンリーで構成されたような作品ばっかりですから。

さあ、上記の注意事項を心に留めて、福井作品を堪能しましょう!


6ステイン (講談社文庫)6ステイン (講談社文庫)
(2007/04/13)
福井 晴敏

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