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須賀しのぶ「流血女神伝」  シリーズレビュー

(2010.9.10 更新)

★★★★★
※ ★5つ!でも、コバルトの少女小説だし、手に取りにくい人もいるかも…。
   ライトノベルらしい華やかなイラストつきのカバーだし。
   なのに、少女小説としても微妙に王道をはずしているし。
   というわけで、オススメしにくい作品ではあるけれど、個人的な好みでは★5つです!


著者名

須賀しのぶ

シリーズ名

流血女神伝

公式サイト

サイト名  [no.99] 

「流血女神伝シリーズ」著作リスト

帝国の娘 前       既読
帝国の娘 後       既読

砂の覇王 1       既読
砂の覇王 2       既読 
砂の覇王 3       既読
砂の覇王 4       既読
砂の覇王 5       既読
砂の覇王 6       既読
砂の覇王 7       既読 
砂の覇王 8       既読
砂の覇王 9       既読 

女神の花嫁 前     既読 
女神の花嫁 中     既読 
女神の花嫁 後     既読 
  ※ 「流血女神伝シリーズ」外伝 ラクリゼとサルベーンのスピンオフ。
    必読。本編と密接に関連。


暗き神の鎖 前     既読 
暗き神の鎖 中     既読 
暗き神の鎖 後     既読 

喪の女王 1       既読
喪の女王 2       既読 
喪の女王 3       既読 
喪の女王 4       既読 
喪の女王 5       既読 
喪の女王 6       既読 
喪の女王 7       既読 
喪の女王 8       既読

天気晴朗なれど波高し 1     既読
天気晴朗なれど波高し 2     既読
  「流血女神伝シリーズ」番外編 トルハーンとギアスのスピンオフ


一応、「女神伝」以外の著作リストも載せておきます。


惑星童話


「キル・ゾーン シリーズ」
キル・ゾーン ジャングル戦線異状あり
戦場のネメシス
破壊天使
密林  

赤と黒


別れの日

異分子
激突

虜囚
背信者

叛逆
地上より永遠に

来たれ、壊滅の夜よ
グッドモーニング・ボルネオ
ジャングル・フィーバー
  

「ブルー・ブラッド シリーズ」 ※ 「キル・ゾーン」の姉妹編
ブルー・ブラッド
ブルー・ブラッド 復讐編
ブルー・ブラッド 虚無編 上
ブルー・ブラッド 虚無編 下


「女子高サバイバル シリーズ」 
女子高サバイバル
女子高サバイバル 純情可憐編


「天翔けるバカ シリーズ」
天翔けるバカ flying fools           既読 コメディ
天翔けるバカ We Are The Champions   既読 軽いのに、重い!;;


MAMA

虚剣


「ブラック・ベルベット シリーズ」  
神に見棄てられた土地と黒き聖女   既読 B級アクション映画…?
病める真珠が愛した司祭        既読
緑を継ぐ者と海へ還る少女
菫咲くころ君を想う
緋の眼


「アンゲルゼ シリーズ」
孵らぬ者たちの箱庭
最後の夏
ひびわれた世界と少年の恋
永遠の君に誓う


帝冠の恋

以下、単行本

スイートダイアリーズ  既読 キャラの魅力がない…;

芙蓉千里   既読 女の子が元気でよい

神の棘1
神の棘2


主な受賞歴

1994年度上期(通算第23回)コバルト・ノベル大賞,読者大賞『惑星童話』

デビュー作

『惑星童話』(1995年)

「流血女神伝」シリーズ作風なぞかけ

「須賀しのぶ」 とかけて 「女性騎手多数! 見所満載! 幾年にもわたって開催されてきた馬術競技世界大会!」 と解く。
そのこころは?


「ゴージャスかつクラシックな疾風怒濤のドラマがあります」

欧州に端を発する現在の馬術。

かつては貴族のたしなみであり、軍人だけが参加できる競技でした。
ええ、そうです。馬というものは特権階級の象徴であり財産であり、軍においては戦争のための兵器であったのです。
我が国でもそうでした。昨今では、大河ドラマ時代劇のイメージでしょうが…。
とにかく、今でも時代がかった高級感浪漫の薫り漂うスポーツであります。
何しろ、公式の場では正装での乗馬が義務づけられるのだとか…。
それも、山高帽やロングドレスですよ。下手をするとコスプレに見えますな。
どことはなしに、前近代の華やかなりし階級社会を彷彿とさせるものがありますね。

そうそう、ご存じでしたか?
馬術は、オリンピックでは唯一、動物の使用を認めるとともに、選手の男女が区別されない競技なのだそうですよ。
女性だって負けていないのです。

ほら、ご覧なさい。
勇敢で逞しい、そして美しい女性騎手が多いでしょう。
容姿のことばかりではありません。
彼女たちは、元気生命力に満ちあふれた輝きを放っているじゃありませんか。
疾走する馬を御し、障害物を乗り越えて、前へ前へと進んで行く力強さ

ほら、観客にも少女が多いでしょう。
少女たちが憧れるのも無理はありません。
ここには、血と汗と涙と感動のドラマがありますからね。
なんてかっこいいの!私もあんな風になりたい!というお嬢さんたちが少なくないのですよ。

それから、もうひとつ理由が。
騎手の美女たちも素晴らしいですが、男性騎手もなかなかのものでしょう。
どうです? あの男なんてすごい美形でしょう。彼は手強いですよ。

このように、各国の選りすぐりの名馬、強く個性的な騎手がしのぎを削るのです。
競争はシビアです。一種のサヴァイバルですよ。落馬して命を落とす者や、大怪我をするものもいます。努力が報われるとは限らない。才能と、気まぐれな運命の女神の微笑みがなければね。

ああ、それにしても、これほど過酷な戦いなのに、痛快で爽快なのはなぜでしょう。

文明や宗教の異なる各国から競技に参加していながらも、戦いを通して育まれる理解や友情
激動し、暴れ狂って、己を翻弄するものを御そうと必死の騎手たち。
そんなことはお構いなしに大地を蹴って躍動する暴れ馬たち。

いやあ、見応えがありますね!

 須賀しのぶの「流血女神伝」を読むときの5W1H

When いつ

コバルト文庫ですからね。

コバルト文庫にしちゃあ分厚いですが、重くて持ち歩けないということもないし、文章は易しいです。
テンポもよいです。
イヤでも、ぐいぐい引っ張っていってくれるストーリーですから、読みこなすのに体力気力が必要ということもないでしょう。

つまり、いつでも読めるんですが、続きがものすごく気になります。
ええ、全部で27冊ありますからね…。
本編は、どんなに短い編でも、2冊は読まないと…。
つまり、一気読みしたくなった場合、一週間ばかり他のことが手に付かなくなりますね。
大丈夫ですか?

大丈夫でない生徒さん、勤め人の皆さんは、
夏休みとか、年末年始とか…暇な長期休暇中がオススメです。

大学生、自由業、主婦のみなさんは、
しなくちゃいけない勉強も仕事も家事も、うっちゃって読み続けてしまいますから、くれぐれもご用心ください!

Where どこで

シリアスな感動と、その前後の軽妙なノリとギャグが絶妙です。

公共の場ではやめておきましょう。

作品内世界にどっぷり使って、主人公といっしょに百面相しているうちに、
…ふと、我にかえって顔を上げたら。
周りの人の視線が、危ない人を見る冷た~いものに変わっているかもしれません。

そういう時は、発想を転換。
良い機会なので布教してみるといいかもしれません。
特に、「コバルト文庫なんて…」と読まず嫌いの男性に。

「きゃー!!
違うの!!
この本が! この本が面白すぎるんですよ!
読んでみたら分かりますから!!」

『帝国の娘 上』を押しつけて逃げましょう。

著者いわく、やっていることは「誘拐、監禁、調教」だそうですから、萌えてくれるかもしれません。
(あのヒロインじゃ無理か…?)

とにかく面白いです。
面白すぎて変な人になって奇異の目で見られないようにご注意!

Who だれが

コバルト、ホワイトハート、ビーンズなどを耽読し、少女小説やライトノベルの「王道」というものをよくお分かりのお嬢様方。
もう、そんなの卒業したわ~、という、お姉様方。

ラノベ以外の小説?
そんなのあんまり読まないなあ…。
読むの大変だし、ラノベの方がファンタジーの世界とかキャラとか面白いから!という、そこの少年!

ちょっと、「コバルト文庫の少女小説」というものに対する固定観念を捨てて、これを読んでみてくださいよ!
ハードな設定、少女小説にあるまじきシビアな展開、詳細に構築された世界観、 軍! 戦争!

少女でも少年でもOLさんでも男性でも楽しめる壮大な大河浪漫ですよ!
あなたの読書遍歴の新境地が開けるかもしれません。
読まず嫌いなさらずにぜひ!
そして、周りの躊躇しているお友達に広めてあげてください!

What 何を

「流血女神伝」中のオススメ作品は
   『帝国の娘 上・下』

文字通り、これを読まねば始まらない!
基本的に一巻完結じゃないですからね…。
シリーズの中からオススメするとなると、やっぱりコレしかないでしょう。
主人公の明るさ前向きさが気持ちいいです。
王宮、皇子宮が主な舞台ということで華やかですしね。
主要な美形キャラも顔をそろえていますぜ、お嬢さん。
コレを読み終わったら、主人公のこれからの運命が気になって気になって、シリーズ一気読みしてしまうこと間違いなし!

しかし、実は『女神の花嫁 上・中・下』をオススメしたいなあ、と迷いました。
これは、外伝だけど、「女神伝」シリーズを読むにあたっては、決してはずせない。
本編を読む前に読んでも、それほど問題はないし。

しかし、肝心要の主人公があんまり出てこないし、あの主人公の突っ走る姿が見られない外伝は、「流血女神伝」ならではの魅力にかけるかも…。
宗教や運命にまつわる考え方が興味深いのですけど、拒否反応を起こす人もいそうだしなあ…。
残念無念。
やっぱり『帝国の娘 上・下』をオススメする方が無難のようです。

Why なぜ

須賀しのぶの「流血女神伝シリーズ」を読んだ理由。
それは、
キャラといっしょに成長して行く感動を味わえたから(過去形)

…えー、すみません。
実は、みなさんは私と同じ楽しみ方は、もうできないのです。

私がこのシリーズを初めて手にしたとき、主人公と同じ14歳になったばかりでした。(年がばれるな…;)
そして、およそ8年の時をかけてシリーズは完結しました。
最終巻の主人公は、二十代前半の女性になっていました。

つまり、リアルタイムで読んだ私は、主人公と同じように年を重ねて、主人公とともに成長して行ったのです。

今、読み返すと、初巻の主人公は、考えが浅いなー、唐突だなー、甘いな-、子どもだなーと思います。
初読のときは、そんなこと思わなかったのにっ!?

以前は、主人公かわいそうだよー、砂漠の王子は何考えてるのかわからないー、ひどいよー何でこのキャラがこんな目に?と思っていたものですが、再読すると、生きている限り異質なものや怖いものや辛いことに出会うのは避けることが出来ないんだなあ、と思います。
それが成長するということなんでしょう。

ちょうど十四歳のとき、この作品に出逢えて本当に幸運でした。
と、自慢します。
うらやましいだろー。…ごめんなさい。寛大なお心で聞き流してください;

決して完璧ではない普通の主人公が、
どんなに完璧に見えても、それぞれの苦悩や重荷を背負った人々と、
汚くも美しく、恐ろしくも優しく、恵み深くも過酷な大地で戦っていく様が胸を打つ作品です。

How どのように

手に入れることは別に難しくないですね。
やっぱりコバルト文庫を店頭で買うのは恥ずかしいという方も、今はネット書店がありますから!
大丈夫です!
今すぐ、ご贔屓のネット書店の「購入する」をクリック!

その際は、おとな買いすることをオススメします。

続きが気になって気になって、もう次巻を注文して届くまで待つことなんてできない!もういい、店頭で直に買うから!ということになります。今ここに予言します。


そうそう、

ショスタコーヴィチ 交響曲第5番とか、
ホルスト 組曲「惑星」第二番火星とか、
ストラヴィンスキー 「火の鳥」とか
ドヴォルザーク 交響曲「新世界」とか、
ワーグナー 「ワルキューレの騎行」とか、

なんか壮大な感じで攻撃的な音楽をかけて読むとなお雰囲気が出ていいかもしれません。
ひとつ試してみてください。


帝国の娘〈前編〉―流血女神伝 (コバルト文庫)帝国の娘〈前編〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
(1999/07/01)
須賀 しのぶ

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帝国の娘(後編) 流血女神伝 (コバルト文庫)帝国の娘(後編) 流血女神伝 (コバルト文庫)
(1999/09/03)
須賀 しのぶ

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テーマ : 読書に役立つ情報
ジャンル : 本・雑誌

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