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茅田砂胡『オディールの騎士』

今日、買って読みました。 (だから、積読崩しじゃない;)
相変わらず、面白いですね。

今回のメインは女王と海賊。
金銀天使と船長も出張ってますが、あれ? 黒い天使とゾンビ1号、2号は出てこないのね?

最終巻なのに?

↑いえ、実際は、打ち切り(連載漫画でもないのに打ち切りという言い方はおかしいか…) ちょっと執筆休止だそうなので、正確には最終巻ではないのでしょうが。

しかし、これにて「クラッシュ・ブレイズ」シリーズ自然消滅でもたいして驚きません。
今まで楽しませてくれたので満足です。
どうやら、作者様は現在「漢字の名前」の作品の構想を練っていらっしゃるようですので、次作を楽しみに待つことにします。

おや。後書きの感想になっちゃってますね。

でもねぇ…。
内容は、わざわざ説明するまでもないと思います。

例によって例のごとく。
面白かったです。
以上。 

で、終わらせてもいいくらいです。

が、一応、感想も述べておきます。
以下はネタバレですよー。



最初の方のジャスミンの飲み比べで感じのいいバーテンダーさんを驚かせているところとか、
ゲイのお兄さんたちを喜ばせているところとか、
パーティーで大女優や主席補佐官と懇意の仲を見せつけてるVIPな感じとか、
嬉々として蛇やら蠍やら蜘蛛やら捕まえているところとか、
ゲテモノバーベキューでホテルの従業員の度肝を抜いているところとか、
強突張りの馬鹿親父を掌で踊らせているところとか、
ピグマリオンの乗組員を感嘆させているところとか、

このへんが好きです。


期待に背かず、一般人が目を剥く愉快な行動をとってくれます。
今回は、爆笑するほどではないけど、ニヤニヤさせられるくらい面白かったです。

…つまらない感想で申し訳ありません。
本の内容は多分つまらなくないですよ! 


※ 2010年7月
最新刊「ファロットの休日」が刊行されましたよ…
ということは、これで完結?


クラッシュ・ブレイズ - オディールの騎士 (C・NOVELSファンタジア)クラッシュ・ブレイズ - オディールの騎士 (C・NOVELSファンタジア)
(2009/11/26)
茅田 砂胡

商品詳細を見る

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松井今朝子『吉原手引草』  読了

★★★

松井今朝子(敬称略)の直木賞受賞作。

存在は知っていたけれど、話題になった本ほど読む気が失せるという困った癖のせいで今まで読まずにいました。

さて、この度、たまたま手に入れた本書。
読了の後…
やっぱり読まずにいてもよかった…とまでは言いませんが、読んでよかったとも思いませんでした。 (失礼!)

うーん?
面白くないことはないけど…。
評価されるのは分かるんですけど…。

うん、どのへんが評価されたのかは何となく想像がつくんです。

吉原の「手引書」を小説として仕立てた手腕。
嘘と夢幻の世界として拵えた“吉原”の一貫した世界観。
事件の真相を探る「探偵」の描写を極力排して、読者が「探偵」に成り代わることが可能なキャラにしたこと。
登場人物たちの数々の証言だけで成り立つ構成。
失踪した花魁に何が起こったのか、どうやって消えたのかという謎。
「探偵」役のキャラクタは、いったい誰で、何のために証言を集めているのかという謎。
ミステリィとして破綻のない出来映え。

はい。いい出来です。
よくがんばって書き上げてくれました~。パチパチ

………………。

…以上?

だって、他に特筆すべきところがないんですよ;

登場人物の「語り」だけで進行する映画を思い浮かべてください。
「フォレスト・ガンプ」とか「スラムドッグ$ミリオネア」とか。
まず、役者が「僕は~」と語り始めますね?
で、回想シーンに入る。
語られていることを、その場で体験しているような臨場感をもって聞き手が思い描くことが出来る様子を表しています。
上手くいけば、これを小説で体験することができるんです。
あきらかに「語り」としては不自然なのに、読者には違和感を感じさせず、話し手の証言に聞き入らせる(この場合は読ませるか?)
もはや、単なる一人称の小説と変わらない文体になっていても、読者にはそうと気づかせない。
人々の証言を、実際にその場で聞いているように錯覚させたまま。
別の時間軸、別の場面に引きずり込む。
素晴らしい!

…と、思う瞬間が『吉原手引草』にはない。
はて?
誰かの証言が始まって、いつまでたっても場面は変わらず、「私は~」「それで~となって、私は~」と延々と続く。臨場感のあるシーンへの突入はないんですね?

話し手が数ページで変わるからかな?
女将に、遣り手婆に、幇間に、芸者に、女衒に、etc.
証言する人が多いからかもしれませんね。
…でも、せめてあんたら、もう少し口調を変えようよ;
いや、変わってるのは分かるけど、あんまり効果ないですよ。
それぞれの性格付けが甘いのかなあ…。

この調子で、延々と証言が続いていくと。

正直なところ、眠くなりますね。

言っちゃあなんですが、単調

いいえ、面白くないなんてことはないんです。
面白いんです。面白いんですよ。

吉原の「手引書」としては、文句のない出来です。
楽しみながら、吉原という場所について知ることができます。
まあ、苦界について深く掘り下げているわけでも、独特の視点があるわけでも、ネットで調べられる以上の知識にあふれているわけでも、現実味があるわけでもありませんが、「入門書」としてはいい感じです。
それこそを書きたかったのだとしたら、八割方は成功していると言っていいでしょう。
単調で説明くさい文章になっているのは、そのせいかもしれません。
と、考えると、「説明書」としては無駄な部分の少ない良い本です。

ミステリィとしては…。高く評価することは難しい。
ありがちな設定。
ありがちな展開。
ありがちなトリック。
ありがちなキャラ。
ありがちなオチ。
どんでん返しも何もなく、淡々と進んで、淡々と収束。

おいおい、それで終わりかい;
間違ってはいないけど、間違ってはいないんだけど;
…ここまで王道を突っ走っていると逆に珍しいかも?

気になったら読んでみてください。ふつうに面白いですv


吉原手引草吉原手引草
(2007/03)
松井 今朝子

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『獣の奏者』 読了

とある大学の文化祭。
ミステリ研究会(UFO系じゃなくて推理小説の方だよ!と会員は主張する…)の主催する古本市で、文庫版『獣の奏者』の「闘蛇編」「王獣編」の二冊を合計二百円で購入。
一冊百円!安い!

実はこれが原作のアニメをちらっと見たことがある。
アニメのタイトルは「獣の奏者エリン」だったかな。
…ものすごくイラッとするアニメで、おとなしく見ていられなかったけど(毒舌で申し訳ない)

アニメの方の印象は、無邪気で明るくて無鉄砲で幼い女の子が、「獣も人も同じでしょ!? 獣にひどいことしないでよ!! 獣を利用しないでよ!!」って主張しているような感じ…いえ、私の見方が間違っていたのかもしれませんが;
アニメを見ていた私は、緑色の髪と緑色の目のエリンという女の子に声には出さずにつっこんでいました。

おいおい、何と言おうとそいつらは獣だろ…。
獣に人と同じ心の概念はないってば…。
しかも凶暴で危ないだろうが!
ひどいもなにも、距離をとらないとどうしようもないだろ?
人命と獣の自由、どっちが大事なんだ?
あんたは、そいつらを利用する仕組みの中で生活してきたんじゃないのかい?
事情の分かってない子どもが何を自分勝手な判断で行動してるんだ!?

えー、聞き苦しい発言の連発で失礼しました。
何しろ、主人公のエリンにまったく共感できない上に、アニメの獣が美しくも可愛くもなかったので;

だから、本屋さんで『獣の奏者』を見かけても、ついつい敬遠していたんですよ。ああ、あのイラッとくるアニメの原作か…と。
しかし、二冊で二百円は破格!
それで、試しに買ってみたら。

お、面白いじゃないか!?
めちゃくちゃ面白いじゃないか!!!
騙された!! (誰も騙してないよ…)

あの「守り人シリーズ」の上橋菜穂子先生の著作だと分かっていたはずなのに。
絶対、面白いと分かっていたはずだったのに。
なぜ、今まで読まなかったんだろう…と後悔することしきりでした。
何もかもあのアニメのせいだ。 (ぼそっ)

原作の『獣の奏者』の主人公エリンは、好奇心旺盛で聡明で大人びた礼儀正しくて温和しい少女でした。彼女は、獣と人との関わりの中で悩み続けています。
エリンは、単純に獣と人を同一視している幼い子どもでも、政治や社会の仕組みを度外視して無謀な行動をとる軽率な女でもありません。年齢よりも、はるかに落ち着いて賢いけれども、自分の信念や気持ちを大切にするために、時に愚かにも見える選択をする…。葛藤するエリンに共感します。

もう少し管理人の胸の中で熟成させてから、書評をUPします。

いい本を読ませてもらいました!


獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)
(2009/08/12)
上橋 菜穂子

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