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船戸明里  「Under the Rose」 シリーズレビュー

(2009.11.6 更新)

★★★★★
  漫画です! オススメ! ちょっと18禁ぽいけど;

著者名

船戸明里

シリーズ名

「Under the Rose」 シリーズ ※ 略して「あんだろ」

公式サイト

サイト名 ひまわりらんぷ

「あんだろシリーズ」著作リスト
  ここでは「あんだろ」関係の著作のみを紹介

Under the Rose 1   既読
   「冬の物語」1話~6話 おまけ「マーガレットさん」収録   
Under the Rose 2   既読
  「冬の物語」7話・8話 「春の賛歌」1話~3話 おまけ「マーガレットさん」収録  
Under the Rose 3   既読  
   「春の賛歌」4話~9話 おまけ「思春期おまけ日記ライナスくん」収録  
Under the Rose 4   既読
  「春の賛歌」10話~14話前編 おまけ「マーガレットさん」収録 
Under the Rose 5   既読 
   「春の賛歌」14話中編・後編(1) おまけ「マーガレットさん」「グレースさん」収録  
Under the Rose 6   既読
  「春の賛歌」14話後編(2)・15話・16話 おまけ「グレンさん」「アグネスさん」収録 

Under the Rose 冬の物語 (幻冬舎コミックス漫画文庫) 
  文庫版 「冬の物語」全8話収録 内容は上記収録の「冬の物語」と同じ

『Honey・Rose』  既読
  略して「はにろ」 今のところWebまたはケータイ配信のみ 「あんだろ」の後日

デビュー作

隔月刊誌「電撃メガドライブ」(1993年) 
  イラストレーターとしてレビュー

作風なぞかけ

「船戸明里」 とかけて 「英国式庭園の腐葉土に咲く薔薇の花」 と解く。
そのこころは?


「豊かさや幸せや美しさの裏には、それなりのシビアな現実と努力と汚れがあるのです」

どうです? この美しい薔薇園!
色とりどり、一口に薔薇と言っても実に個性豊かな品種がそろっているでしょう?
人によって好き嫌いはあるでしょうが、ひとつくらいはお好みの花が見つかることと思います。
薔薇の生け垣で複雑迷路が形作られていたりして、出口を探してさまようのがまた楽しいのですよ。
そうそう、薔薇にはがありますから、うっかり傷つくこともあるかもしれません。
血を流すのがお嫌でしたら、お気を付けくださいね。

しかし、よい薫りでしょう。
格調高い薔薇園だからこその、芳しい空気ではありませんか?
迷路から抜け出せば、華やか美しい光景が視界いっぱいに広がって、うっとりすること請け合いです。

いやー、これだけの正統派ヴィクトリア朝英国式庭園にはなかなかお目にかかれませんよ。
かの大英帝国ヴィクトリア朝にはマニアックなファンが多いですからね。
念入りな時代考証丁寧な手仕事には大喜びする人が少なくないことでしょう。

ところでね、この美しい薔薇を咲かせるには落ちて腐った葉っぱで作った土壌が不可欠なんですよ。ご存じでした?
生命を輝かせるのは、きれい事だけではないのです。
薔薇を育てるには非常に、時間と手間と金がかかります。美しく咲かせようと思えば、凝り性にならざるを得ません。
毎日の努力忍耐きつくて汚い労働などの裏付けがあって初めて、薔薇は美しく咲くことができるのです。
どんなに気取って咲いているように見えても、底知れぬ苦労があるのですよ…。
ただし、それは後に薔薇園を訪れることになる無垢な少女にはとても見せられない秘密なのですけどね。

そして、薔薇の命は儚いものです。
病気にやられてしまったり、害虫にやられてしまったり、ね。
それでも、ほんの一瞬のことであっても、光を浴びて輝いて見える姿は格別です。

庭園内の数多の薔薇の中に埋もれてしまっていても、ここにある薔薇は全て惜しみなく愛情が注がれ誇らしげに生きている一瞬を持つはずです。


船戸明里の本を読むときの5W1H

When いつ

耽美で華麗でどっろどろで上品なメロドラマが見たくなったとき。

いやぁ、最近、あんまり面白いメロドラマないなあ。
でも、コテコテのメロドラマって案外面白いんだよね。

人の不幸は蜜の味というか…。 空想上の悲劇は甘美というか…。

とにかく、面白いメロドラマ、ヒューマンドラマを求めているというときにオススメ。

平日の昼下がり、家人が皆出払っているとき、居間でお菓子とお茶でも傍らにおいて、優雅なひとときを「あんだろ」とともに過ごしてみませんか?

Where どこで

電車の中で、大人が漫画を読む光景も普通に見られるようになった昨今ですが、

「あんだろ」は…表紙が!カバー画が!
エロいってほどじゃないんだけど、妖しいってほどじゃないんだけど…でもエロくて妖しいのもあるんだー;;
いや、ウィルとレイチェルがちょっとね…。
他の表紙は子どもメインで可愛らしいんだけど、ウィル&レイチェルは、あんまり可愛い関係じゃないもんねぇ…。

まあ、変な目で見られるほどではないと思いますが、肩越しにのぞき込まれたら赤面モノのやばいシーンもありますので、電車の中だとか不特定多数の人の目に触れる場所ではやめておいた方がいいですよ。

ご自宅で、せんべいだの蜜柑だのが常備された炬燵で読むといいんではないでしょうか。
所詮メロドラマ。炬燵で手軽に悲劇の主人公気分に浸れるけど、私には無縁の苦難よーっおーほほほほって感じで。(ひでぇ)

Who だれが

18歳以上の方が読むべきです。

子どもには、この作品の人間関係の複雑さ、揺れ動く心情の機微、やむにやまれぬ大人の事情といった魅力は伝わりにくいのではないでしょうか。

それ以前に、…刺激が強すぎるかも?

おーい、ウィル。SM漫画じゃないんだからさ;
年上の女家庭教師を調教するなよ…。
なんでそんなに、キラーンと光る眼鏡と鞭が似合うのさ?
強姦から始まる純愛ってありなのか…。
それでいいのか、レイチェルさん…。

微妙に、R18指定の疑いあり。
そんなにどぎつくはないですけどね。

What 何を

船戸明里「あんだろ」らしいオススメ作品は「Under the Rose 冬の物語」

…だって、これしかきれいに終わってるのがないもんね;
「春の賛歌」はまだ連載中だし。
「はにろ」は、本屋で買えないし。

ライナス~!!
かわいいよライナス。
幼い。
賢い。
憎たらしい。
生意気。
がんばれライナスちょーがんばれ。
負けるな。
主人公ライナス、初めはどついてやりたくなりますが、だんだん応援したくなります。

とてつもなくダークで重いけれど、後味は悪くない作品です。

Why なぜ

「あんだろ」を読み続ける理由?
それは…。

何考えてるんだ? この連中…。

この一言につきます。
わからんっ;;
いったい君たち何がしたいのさー!? いい奴なのか悪い奴なのかどっちだよ!?(特にウィル、君だよ!) と思って読み続けました。
まあ、6巻の発売で、やっとウィルやらアーサーやらアンナやらの真意はなんとなく分かったような気がしますが、アルはまだ掴みがたい…。レイチェルもまだなんか秘密があるな…。弟とどういう関係だよ?etc.etc. 疑問がつきません。 (未読の方には意味不明の人名のオンパレードで申し訳ない)

しかし、結局、人間ってのは善と悪、正と邪、黒か白かに割り切れる存在じゃないんですね。
どろどろとした複雑なものを抱えている人々。
汚くて利己的で哀しい人間という存在。
そんな彼らが、ときどきふいに見せる優しさや人間性のきらめきに取り憑かれてしまうのです。
最後まで見守りたくなります。

ラストがどんな悲惨なものだとしても…何かしら救いがあるはずだと信じて、読み続けます!

How どのように

ネットで配信されている「はにろ」は、「あんだろ」の十年後くらいなのかなぁ?
これを先に読むも読まないも自由ですが、個人的には読まないことをオススメします。

読んでいい時期がくれば、きっと「はにろ」も単行本化されるでしょう。
「あんだろ」連載中の今、急いで読む必要はないと思います。
読んでしまうと、なんかビミョーな気持ちになるかも…。

「はにろ」と「あんだろ」の設定に矛盾があるような気もするのですが…、ま、おいおい謎も解けていくでしょう。

そう。謎解き。
これは「あんだろ」の魅力のひとつなのですが、純粋にミステリィ漫画を求めているなら勘違いも甚だしいということになります;;
ミステリィとして解決編がないよ…犯人誰さ? 結局、真相は? ご都合主義過ぎないか?という展開が満載。

いいですか?
「あんだろ」は、人間の成長を、人間同士の関係に影を落とす謎を楽しむのですよ!!
たとえ、宣伝文句になんと書いてあっても、本格ミステリィなんか求めちゃいけません。

メロドラマとして、人間ドラマとして、一つの家族の大河ドラマとして、楽しんでみてください。


Under the Rose (1) 冬の物語    バースコミックスデラックスUnder the Rose (1) 冬の物語 バースコミックスデラックス
(2003/10/24)
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