茅田砂胡  作風レビュー

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(2011.1.8 更新)

★★★★
  レベルの高い小説とは言えないのに、これに★3つ(ふつう)をつけるのは抵抗がある

著者名

茅田砂胡

代表的な著作リスト

「デルフィニア戦記」
デルフィニアの姫将軍   絶版   
グランディスの白騎士   絶版   
王女グリンダ   既読
  『デルフィニアの姫将軍』『グランディスの白騎士』を合本、再刊したもの 
  デルフィニア戦記の原型 設定は本編と大きく違う
  読まなくても問題なし


「デルフィニア戦記」本編  
放浪の戦士       既読 すごいキャラ設定… 
黄金の戦女神      既読 面白くなってきた
白亜宮の陰影      既読 
空漠の玉座       既読 ここで第Ⅰ部は完結
異郷の煌姫       既読 3年後くらい
獅子の胎動       既読 シェラ可愛い 
コーラルの嵐      既読 
風塵の群雄       既読 
動乱の序章       既読 
憂愁の妃将軍      既読 夫婦喧嘩おもしろい 
妖雲の舞曲       既読 
ファロットの誘惑     既読 
闘神達の祝宴      既読 
紅の喪章         既読 リィにも弱点があるのか… 
勝利への誘い      既読
伝説の終焉       既読 シェラ成長したね 
遙かなる星の流れに 上    既読 
遙かなる星の流れに 下    既読 終わり方がいい 

ポーラの休日   外伝 『デルフィニア戦記画集』に収録    
大鷲の誓い   外伝   既読 

デルフィニア戦記 第Ⅰ部 放浪の戦士 (中公文庫) 全4巻
   上記『放浪の戦士』~『空漠の玉座』   
デルフィニア戦記 第Ⅱ部 異郷の煌姫(中公文庫) 全3巻
   上記『異郷の煌姫』~『コーラルの嵐』
デルフィニア戦記 第Ⅲ部 動乱の序章(中公文庫) 全5巻
   上記『風塵の群雄』~『ファロットの誘惑』
デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉(中公文庫) 全6巻
   上記『闘神達の祝宴』~『遙かなる星の流れに 下』


「スカーレット・ウィザード」シリーズ
スカーレット・ウィザード 1  既読 女王がすご 
スカーレット・ウィザード 2  既読 ケリー優しい
スカーレット・ウィザード 3  既読 ダイアナが表紙だ
スカーレット・ウィザード 4  既読 さあ、どうなる?!
スカーレット・ウィザード 5  既読 ケリー気を落とさないで

天使が降りた夜  既読  外伝 「デルフィニア戦記」のキャラが登場


「暁の天使たち」シリーズ  「スカーレット・ウィザード」と「デルフィニア戦記」の続編
暁の天使たち  既読 まるで二次創作…;
神々の憂鬱   既読
海賊王の帰還  既読 最後の数ページで帰還 
二人の眠り姫   既読 ダイアナ寝てたのか
女王と海賊   既読
天使の舞闘会   既読
舞闘会の華麗なる終演   既読  外伝 …というか『天使の舞闘会』の続き
天使たちの華劇  既読  外伝 短編集

「クラッシュ・ブレイズ」シリーズ  「暁の天使」続編 1冊完結 
嘆きのサイレン    既読
スペシャリストの誇り  既読 
ヴェロニカの嵐    既読 面白かったよv
パンドラの檻    既読
オンタロスの剣    既読
ソフィアの正餐会    既読 学園ものらしいのってコレだけだね
大峡谷のパピヨン  既読 面白かった!
ミラージュの罠  既読
夜の展覧会    既読
サイモンの災難    既読
マルグリートの輪舞曲   短編集   既読
追憶のカレン    既読
海賊とウェディング・ベル    既読
逆転のクレヴァス    既読 主人公変わってないか?
オディールの騎士  既読
ファロットの休日  既読 レティいい奴じゃん
 …完結?完結なのか?


「桐原家の人々」シリーズ
恋愛遺伝学講座(角川ルビー文庫)  絶版 
恋愛心理学入門(角川ルビー文庫)  絶版 
恋愛統計総論(角川ルビー文庫)  絶版 

桐原家の人々1 恋愛遺伝学講座    既読
  上記『恋愛遺伝学講座』大幅改稿 
桐原家の人々2 恋愛心理学入門    既読
  上記『恋愛心理学入門』大幅改稿 
桐原家の人々3 恋愛統計総論    既読
  上記『恋愛統計総論』大幅改稿 
桐原家の人々4 特殊恋愛理論  外伝  既読 お幸せに


「レディー・ガンナー」シリーズ
レディ・ガンナーの冒険   既読 もふもふもふも…
レディ・ガンナーの大追跡 上  既読
レディ・ガンナーの大追跡 下  既読
レディ・ガンナーと宝石泥棒   既読
レディ・ガンナーと二人の皇子 上  既読
レディ・ガンナーと二人の皇子 中  既読
レディ・ガンナーと二人の皇子 下   既読
レディ・ガンナーと虹色の羽   既読
 …刊行中


「もものき事務所」シリーズ
祝もものき事務所   既読 桃太郎?


主な受賞歴

第1回センス・オブ・ジェンダー大賞『スカーレット・ウィザード』

デビュー作

『デルフィニアの姫将軍』(1992年)

作風なぞかけ

「茅田砂胡」 とかけて 「悪徳の街を滅ぼさんとして天から降りそそぐ火球」 と解く。
そのこころは?


「それがもたらすのは破壊と殲滅であるが、目が離せないほど鮮烈に煌めいている」

その昔、悪徳の栄える街があったが、天から降る火にあっという間に滅ぼされた…という話をご存じでしょうか?
なんつーか、容赦のない話ですね;
どんなに悪辣な人間でもですよ、同じ人間相手ならともかく天の火なんてものが降ってきた日には逃げるか死ぬかしかないでしょう。そんな常識外れなもの相手にどうしろって言うのか…。
まあ、破壊されるのは悪徳の街で、殲滅されるのは悪人どもですから。
どうでもいいと言えばどうでもいい。
むしろ、かなり愉快

ところで、天の火ってやっぱり隕石のことですかね?
隕石は、ふつうの流れ星よりも強烈な閃光を放って降ってくるので火球と呼ばれるそうですよ。
それなりの大きさの隕石が直撃したら世界が滅びかねないですが、見ている分にはエキサイティングスリリング楽しいですね。そのパワースピード圧巻目が離せません

ただ真っ直ぐ落ちるだけの星なのに…。
光って、突っ切って、滅ぼして、はいおしまい。
完全に軌道が読める
ワンパターン
なのに、見てしまうのはなぜなんだ…orz

もうやめようと思いつつも、探してしまうものなのですよ。

茅田砂胡の本を読むときの5W1H

When いつ

長期休暇をとりましょう。 (ラノベのためにかよ;)

最短で、「桐原家」シリーズ全4巻。
最長で、「デルフィニア戦記」18巻、「スカーレット・ウィザード」6巻、「暁の天使たち」8巻、「クラッシュ・ブレイズ」今のところ14巻…合計46巻。

がんばってください。
以上。

Where どこで

静かな図書館でいきなり
「ぶはッ…」
と吹き出す声が聞こえてきたら、彼女(彼?)の手元にあるのは茅田砂胡作品であるかもしれません。

電車で隣に座っていた人がいきなり
「……………ぐすっ…うぅ
と啜り泣きはじめたら、彼女(彼?)の手元にあるのは茅田砂胡作品であるかもしれません。

周りの人をぎょっとさせる心配のない場所で読みましょう

Who だれが

少年漫画好きの女の子がどうぞ!!

「お兄ちゃんや弟が買ってくる「ジャ◇プ」とか「ガ△ガン」とか「サン◎ー」とか「■ガジン」とかを読ませてもらうのが大好き。
勧善懲悪! バトル! 冒険! アクション! SF! 権力闘争! 魔法!  
少女漫画より面白いじゃん」
というあなたは、きっと茅田砂胡作品がお気に召すに違いありません。

「でも、やっぱり少年漫画より少女漫画のヒーローの方が格好いいよ。少年漫画のヒーローって、バカやチビや変な髪型や変な顔のやつばっかりなんだもん」
心配ご無用。
茅田砂胡作品には、美男と美女と美少女と美少年と美青年しかいませんから。それ以外のやつは、ことごとく脇役です。
完全無欠の超人どもに、「何だ? この無茶苦茶なキャラは…;」ではなく「きゃーv 完璧v」と喜べる素直なお年頃のあなたに茅田砂胡作品をオススメします。

さあ、美少女と色男の活躍する少女のための冒険ファンタジーの世界へ
Let’s Go!!

What 何を

茅田砂胡らしいオススメ作品は、『スカーレット・ウィザード 1』

全5巻(外伝1冊)のうちの第一巻目。
でも、きりのよいところで終わっているので、試しに、これだけ読んでみても不都合はありません。
SFかな?…スペースオペラ? ファンタジー? 
人類が宇宙に進出して、宇宙船で飛び回っている時代。
ラー一族なるものが存在する世界。
とある意味で宇宙一の男が、
とある意味で宇宙一の女と、
運命の出会いを。
恋愛小説のはじまりはじまりー…って、茅田作品でそれはない!

これは恋愛小説とは呼べないっ; (多分、そのうちだんだん恋愛小説らしくなる…はず)
読めば分かります。

Why なぜ

茅田砂胡作品を読む理由。

それは、面白いから

…え? もっと具体的に言えって?
自分でもなぜ読み続けているのか判らんのですよ…。あえて言うなら惰性? (ポソッ)
面白いんだよな-。何だろう、この、やみつきになる面白さ。

例えばあなたがゲームセンターで、日頃の煩わしいことすべてを忘れて、シューティングゲームをしているとします。

襲ってくる敵を全滅させたぜ~!!
ラスボス倒してやったぜ~!!
いえーい!!
クリアー!!
どんどん、ぱふぱふ、きゃーv(?)

みたいな快感があります。

やっぱり、キャラが特殊だからでしょうかね?
完全無欠の最強キャラが、周りの一般人を唖然、呆然とさせ、恐慌状態に陥れながら我が道を行く。
高みの見物を決め込む読者は、気の毒な一般人を余裕で嗤って、にやにや。
あるいは、最強キャラどもの仲間になった気分で全能感を味わうことができて、高笑い。

うん、そう。可笑しいんですよ。

こいつらの存在、思考、行動、すべてがありえない!
やることなすこと奇想天外で、周囲のうろたえっぷりに大笑い。

愉快です。面白いです。
それを求めて、また新刊が出たら買ってしまうんだろうなー。

How どのように

茅田砂胡作品を読んだと言いたいなら、「デルフィニア戦記」は読まなければ。
まず、「デルフィニア戦記」を読まずしてどうする?

「デルフィニア戦記」 → 「スカーレット・ウィザード」 → 「暁の天使たち」 → 「クラッシュ・ブレイズ」

上記のシリーズは、必ずこの順番で読みましょう
そして、必ず一気読みしましょう

これはゆっくり味わうものじゃない! 勢いで読むものだ!
どれもこれも、出来すぎなキャラとご都合主義な展開ですが、馬鹿にせずに、とりあえず「デルフィニア戦記」の1~4巻を読んでみましょう。
ノベルス版のイラストにどん引き…という方も、今は文庫版が出ているから大丈夫!
さあ、4巻まで読んでしまったら、あとは「クラッシュ・ブレイズ」まで突っ走るのみだ!

『天使が降りた夜(スカーレット・ウィザード外伝)』と『暁の天使たち(シリーズ第1巻)』を読んで、
「………………… 作者本人が書いた同人誌? すごい設定だな、おい」
と思ってしまったとしても、そのまま突っ走れ!
多分、面白ければもうどうでもいいよ。と思うようになります。
そうなったら、あなたは立派な茅田砂胡作品のファンです。

「桐原家」や「レディー・ガンナー」も茅田作品らしくて面白いですよv

「デルフィニア戦記」18巻を読むのはちょっと…;という場合は、まず一番短い「桐原家の人々」シリーズを試してみてください。茅田砂胡作品のテイストを知ることができます。


スカーレット・ウィザード〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)スカーレット・ウィザード〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)
(1999/07)
茅田 砂胡

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